たかがホコリと言ってもパソコンの故障の原因となったり、アレルゲンを含んでいたりもするのでなかなか侮れないものですが、旅行で家を空けていたり、ほんの少し掃除をさぼっていただけでも、目を離したすきに家の床や家具、電化製品に大量にたまったホコリを見て「一体どこから......?」と疑問に思ったことは誰しもあるのではないでしょうか?
その人類長年の疑問であった「ホコリの起源」をアリゾナ大学の科学者たちが解明してくれたようです。意外なことに家の中のホコリの大部分は屋外からやってくるとのこと。
アリゾナ大学公衆衛生学部のDavid W. Layton博士とPaloma Beamer准教授によりEnvironmental Science & Technology誌に発表された論文では、家庭のホコリは
- 人間からはがれ落ちた皮膚
- カーペットや布張りの家具から出る繊維
- 靴に付着して持ち込まれた土
- 屋外から流れ込む空中の粉じん
を含む寄せ集めだとされています。
また、この中には外気や土壌から屋内へ運ばれた鉛・ヒ素などの有害物質が含まれる場合もあるとのことで、これはホコリの付着したオモチャなどの物体を口の中へ入れることのある子どもたちにとっては特に心配されることだ、と指摘されています。
研究者たちは汚染土壌と空中の粉じんの屋内への侵入・再懸濁(かき混ぜられ分散すること)と堆積(たいせき)による屋内での挙動・掃除と換気による除去という過程を分析する測定とモデル化のフレームワークを開発し、アメリカ中西部の家庭でこれを用いた測定・分析を行いました。
その結果・・・
ハウスダストの実に 60%以上が屋外由来であると判明しました。床のホコリに含まれるヒ素の60%近くが外気のヒ素に由来していて、残りは靴に付着して持ち込まれた土壌由来であると推定されるそうです。また、カリフォルニア州サクラメントの過去の鉛汚染のデータなどから、ハウスダスト中の鉛の大部分は1980年代は大気由来だったそうですが、有鉛ガソリンが使われなくなったことにより供給源が変わり、現在は土壌由来のものがほとんどだと考えられるそうです。
研究者たちはこのモデルはホコリから汚染物質を減らし、それにともない人間が汚染物質にさらされるリスクを軽減するためのメソッドを評価することに使えるだろう、としています。
屋内では靴を脱ぐ習慣の日本では土壌由来のホコリはアメリカほど多くないかもしれませんが、ホコリの大部分が外気由来だとすると、新鮮な空気を求めて換気すればするほどホコリがたまっていく、ということなのでしょうか。
引用元はこちら
⇒http://www.sciencedaily.com/releases/2009/10/091028114023.htm
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